このカードは「Teach」ですが、“教えること”と“学ぶこと”の両方のエネルギーをもたらしています。
自分が持っている知識や知恵を誰かに伝えるとき、気をつけなければならないことがあります。
それは、その知識や知恵を相手に押し付けないようにすること、そして「教える」立場だからといって相手をコントロール(操作)したり従わせようとしないことです。
「人に何かを教える」ということを通して、自分自身も改めて何かを学ぶこと、または学ばなければならないことがあるということに気づくことがあります。
それはもっと深い知識だったり、あるいはもっとわかりやすい教え方など技術的なものかもしれません。
ですから人に何かを教えるから自分のほうが上だということないのです。教える方も教わる方もこのような意味では上下関係などはなく対等なのです。
また、このカードは「教わる、学ぶ」立場として注意しなければならないことも伝えています。
それは、相手から教えられたことをそのまま妄信的に受け入れないようにするということです。
特に権威のある人、立場ある人が言っていることはなんの疑いもなく正しいと思ってしまいがちです。しかし、もし少しでも彼らが言っていることに対し疑問を感じたら、全てを鵜呑みにせず他の意見も探してみることはとても大切です。
特に自分の信念にそぐわないものを無条件に受け入れる必要はありません。
本当に教えられていること(教えられてきたこと)が本当なのかどうか、改めて勉強し直すときがきているのかもしれません。