私たちはなんでもすぐに手に入る時代に生きています。
それは物であったり、情報であったり、それ以外の物であったりと様々です。
そのことに慣れ過ぎていると、いざ何かを「待つ」状況になったとき、早く結果を求めたり、早く何かを手に入れようとすぐに焦ったり、不安になったり、イライラしてしまうことがあるものです。
目の前で起きている出来事に心が振り回されていると、あなたの心は「静寂」から遠ざかってしまいます。それはまるで風に吹かれて波を立てて揺れる水面のようです。
そんなときこそ自分の心の状態を客観的に見ることが必要になってきます。なぜ心が揺れているのか、なぜ落ち着かないのか観察してみるのです。
そして、その理由がわかるとそんなに焦ることでも不安になることでもなかったことに気づくこともあります。
このカードは、未来のために種を蒔いたあとには、ちゃんと芽が出て育つのか心配するのではなく信頼して待つことが大切なのだと伝えています。
また、自分が持っていないもの、そこにないものに執着するのではなく、自分がすでに持っているもの、当たり前にあって気づかないものに気づくことが大切だとも伝えています。
今は待つときなのかもしれません。
待つという時間は長く感じられるものです。しかし決してそれは無駄な時間だということではありません。この時間にあなたができることをしたり、見直さなければならないところを見直したりして、やってくる未来へ備えておきましょう。