先日天気も良かったので街中にある大きな公園に行ったときのこと。
座っていたベンチの前はジャリが敷かれた道になっていて、結構人が行き交っていました。
人が通るたびにジャリの音が聞こえてましたが、人の波も途絶え静かになったときにふとスマホから顔をあげ道を見てみるとジャリ道の上にポツンとシャネルの口紅が。
公園のナチュラルな雰囲気の中に、シャネルの口紅。
なんとなくミスマッチな感覚を覚えながら、
えっこれ来た時はなかったよね?
だれか落としたんかな?
そう思って、次に目線を左に移すと何かカードのようなものが落ちているのを発見。
んっ、遠目から見ても明らかにキャッシュカード。
急いでカードを拾いに行くと、そこにはやはりクレジット機能の付いたキャッシュカードに加えてバスとメトロの定期ICカードが。
拾ったものだけど、他人のキャッシュカードとか触るのっていい気分はしませんね😓
とりあえずキャッシュカードの名前と定期のカードの名前を確認。ちなみに定期カードの裏には本人の写真が付いていました。
写真は若い女性。
多分このシャネルも彼女のかもしれないと思い、この三点をとりあえずまとめて自分の隣に置くことに。
古畑任三郎ではないですが、勝手な想像から、彼女は多分上着のポケットにカードや口紅を入れていて、上着を脱いだ時か、または脱いでいた上着を持ったまま歩いていてときにポロっと落としてしまったのかなと。
しかもジャリ道だったから、ジャリの音にかき消され落ちたことに気づかなかったなだろうと🤔
とまあ勝手な推理はここまでにして、
さて、これからこの拾い物をどうしようか…。
いろんな考えが頭をよぎりました。
キャッシュカードを発行している銀行に持っていこうか、、、。
でもそこまで結構距離もあるし、その間に落とし主がここに探しにくるかもしれないしなあ、、、。
あっ今銀行はお昼時間で閉まってるな。じゃ今行っても意味がないよな。
それよか近くに交番ってあったっけ? いやこの辺りは確かなかったよなあ、、、。
と、そんな自問自答をしながら、時計を見ると1時45分頃。
銀行が開くのは2時30分。
もしかしたらなくなったことに気づいて、慌てて探しに来るかもしれないからとりあえず2時30分くらいまでベンチで待つことにしました。
しかししばらくたっても慌てて落とし物を探してるようなひとは見当たらず。
ふと、定期に貼ってある写真の女性を見ながら、
この人若いよねえ。22歳くらいかな。。。
ってことはもしかしたらSNSとか絶対やってるだろうから、ネットで検索したら名前出るかも。。。
思い立って、まずはF◯CE B◯◯kで探してみました。
同じ名前の人が何人かいましたが顔はわかるのですぐに発見。
が、私と彼女は「友達登録」してないのでメッセンジャーでメッセージを送ってもいっこうに既読にならない。。。
ググって調べてみるとどうやら友達同士ではない人にメッセージを送っても、相手にメッセージ届いてますよと通知表示されないんだとか。。。だから気づかない可能性が高いらしい。
こりゃ、永遠に気づかれないかもしれない、、。
そう思っていると彼女のインスタグラムのIDが記載されているのを発見。
あっちがダメならこっちかとう思いで早速インスタのIDで探すと、
いたっ!
IDの横にある顔写真をタッチしたら彼女のインスタ画面へ。
すると画面に受話器マーク📞が表示されてある。
んっ?これを押すと通話できるってこと?
本人の携帯に?直接?
「そうだよ。えっそんなことも知らないの?」
と言われそうですが、SNSとかホントわからなくて。。。
とりあえず恐る恐る📞マークを押してみると。
かかった!
画面には相手の携帯の番号が表示され、聞こえてくるのは普通の電話の呼び出し音。
しかし、残念ながら留守番電に。
番号はわかったので、じゃあショートメッセージを送ることに。
(私もしつこい?ストーカーか?)
『キャッシュカードと定期を落とされませんでしたか?
もしまだ公園にいらっしゃるなら、落とし物を渡したいので連絡ください。』
と言った内容のテキストを送り、返事を待つことに。
15分後。。。
電話が鳴りました!
自分のいる場所を伝えそこまで来てもらうことに。
私は彼女の顔はわかるけど、向こうは知らない。
しかも待ち合わせの相手がアジア人だってイメージしてるのだろうか。。。わかるかなあ。。。
そう思いながら待っていると、
それっぽい女性と彼氏らしき男性が歩いてくるのを発見。
私のほうから手を上げると、向こうも「あっこの人か」といった感じで近づいてきました。
無事にカード2枚とシャネルの口紅(やはり彼女の落とし物でした)を手渡すことができ、私も一安心。
彼女と彼氏の二人からありがとうの言葉をもらいましたが、人の役に立つことをするとやった自分も嬉しくなりますね。
さて、SNSって良い点も悪い点もあるでしょうが、今回の件に関しては良い意味で一役買ってもらいました。
と言っても、きっとこの方法が使える相手は若者が多いのかなと思いましたが。
ただ自分なら携帯の番号をネットに載せるとか怖くてできませんが^^;
とにかくSNSもこういう使い方もできるんだなと気づいた一日でした。