このカードの基本の意味：全体像・客観性・距離を置いて中立的に観察する
このカードは、私たち人間は、それぞれがそれぞれの価値観や経験をもとにして、物事を判断してしまうところがあると伝えています。カードに描かれたきつねのように自分のレンズで世界を見て、それが正しい、それが真実だと思ってしまいます。
何が原因でそうなってしまったのか、全体像を見ることをせず、また、それに関わった人たちの状況や彼らの思いを知ろうとする前に、自分の思い込みや感情論で白黒をつけようとするとかならずそこには問題が生じるでしょう。人間関係に亀裂が入ることもあるでしょうし、双方に不信感や失望感が生まれるおそれもあるでしょう。
大切なことは、問題が起きたときはその都度修復することです。きちんと議論し、言いにくくても自分の意見を伝えること、そして相手を許すことです。
誰でも過ちは犯します。そこをきちんと理解して、許し、和解しなければ前に進むことはできません。全体を観察するようにすれば、難しい状況は思っているよりも早く、改善されていくでしょう。
