今は日本にも浸透しつつある
新年を祝うフランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」Galette des rois。
フランスでは、年末辺りから1月末くらいまでスーパーやパン屋さん、パティスリーの店頭に並びます。
ちなみにスーパーによっては、毎年有名キャラクターとコラボしたものが販売され、
某スーパーは今年はポケモンのガレット・デ・ロワです。
ガレット・デ・ロワの入っている紙袋にでかでかとピカチュウのイラストが載っていて、お菓子の中に入っているフェーブ(陶器の小さな人形)にはもちろん
ポケモンに出て来るキャラが印刷されています。
スーパーでは、ガレットの大きさやメーカーにもよりますが、
大体4ユーロ前後〜6ユーロくらいで買えます。
パン屋さんやパティスリーのガレットだと、
値段はスーパーのものと比べると倍以上。
やはり大量生産と手作りの違いまたは材料の質の違いなのでしょうが、
こんなに違うんだなあと値段の違いに最初は驚いたものです。
これまで一度だけ某有名パン屋のガレットを買ったことはあるのですが、
最近はスーパーのガレットを買って済ませることが多かったのです。
そんな矢先、
仕事から帰ってきた主人が帰ってくるなり、
ルンルン口調で、
「今日職場でガレット・デ・ロワ食べたんだ、どこのを食べたと思う?」
私
「えっ、社食のデザートで出たとかじゃないの?」
主人
「違うよぉ、ル・ダニエルのだよ!職場の人が差し入れで持ってきてくれたんだよ!」
私
「ル・ダニエルううう!? えっーーーー!で、どう、美味しかった!?」
主人 満面の笑みで
「うんすっごい、美味しかった!」
私 いじけ風に
「いいなああああ、、、ル・ダニエルの私食べたことないいい。。。。食べてみたいなあ。。。」
主人もさすがに自分だけ美味しいものを食べたことを申し訳ないと思ったのか、
(彼はなにも悪いことはしていないのですが)
「じゃあ今度、ル・ダニエルのガレットを買おう。」
と言ってくれたのでした。
ところで、さっきから何度も出てきているル・ダニエル(Le Daniel)ですが、
私の住んでいる街にある地元では有名なパティスリーで、
私の中では『ちょっと自分にご褒美を!』みたいな気分のときに、たま~に
ケーキを買いにいくようなところなんです。
さて、上の会話から数週間、
ついにガレットを買いに行きました!
やはり地元では有名パティスリー。
金額もスーパーのものとは桁違いなのは予想済み。
心もお財布も準備万端!
さあ、いざショーケースを覗くと、
4〜6人用 15,50ユーロ
「・・・うんっ、そうでしょうね。」というお値段。
一瞬、「別に今日でなくてもいいかな、、、」とよぎりましたが、
(貧乏臭くてすみません (^_^;)
ええい、一年に一度、頻繁に食べるものでもないし、買っちゃえ!
とご購入。
さて家に持ち帰り、念願のル・ダニエルのガレット・デ・ロワを食することに!
まず見た目から気づいたことは、ガレットの厚みが違う。
スーパー物はやはり厚みがないように感じました。
(比べる基準がスーパー物で申し訳ないですが (^_^;)
そして、圧倒的にガレットの中に入っているフランジパン(アーモンドクリームとカスタードクリームを混ぜたもの)の量が違う。
第一印象は、『おお、フランジパンが分厚い上に、ちゃんと端まで詰まってる!』でした。
生地も油っぽくなくパリッとしていて、フランジパンもたっぷり、
食べごたえのあるガレットで、
思わず『大変美味しゅうございました。』(岸朝子さん風)と言ってしまう自分がいました。
そして美味しいガレット・デ・ロワを食べさせてくれた主人にもありがとうです(^^)
これを機に来年は別のパティスリーのにも挑戦してみようかななんと思うこの頃です。