フランスといえばフランス菓子。
パティスリーに行けば、手の込んだ美味しそうなお菓子が並んでいます。
眺めるだけでも幸せな気持ちになります。
日本のパティスリーと違い、フランスではふわふわのスポンジ系のケーキはほとんど見ることがなく、どちらかというとムース系やチョコレート系が多く、土台がクッキー生地だったり、タルト系やパイ生地系が多いような気がします。(地域やお店によっては違うのかもしれませんが。)
ところで、フランスではデザートはスプーンで食べることがほとんどです。
日本だと小さなフォークで食べますよね。
先にも書いたように、フランスのお菓子はパイ生地やタルト系が多いので、それをスプーンで食べるとなるとかなり苦労します。
タルトやパイ生地がスプーンじゃ切れないのです!😤
一度、某チェーン店のブーランジェリーでタルトを頂いたとき、添えてあった小さめのプラスチックのスプーンを見たとき、第一印象で
「これでタルトを…。厳しいんじゃ?」
と思いましたが、
まるで、『タルトはスプーンで食べるのが当たり前。』と言っているかのように、ごく自然に添えられていたスプーンを見直し、じゃあまあ「郷に入っては郷に従え?」
スプーンでタルト生地(厚さ5ミリくらいでしょうか)を切ろうとしましたがやはり切れるわけもなく。
悪戦苦闘しているうちに「なんとかしてスプーンで食べてやる!」という無駄な意地が出てきてしまい、ある瞬間グッと力を入れすぎたら案の定、
ポキッ!
予想していた如くスプーンが折れ…
結局、ピザを食べるときのように手でつかんで食べることに😓
小心者故に、周りにいた客から「行儀悪い。」と思われないかなと思いながら食べたので味を堪能することもなく(>_<)
(実際は、だーれも見ちゃいなし、気にもかけてないんでしょうけどね。)
しかし、やはりあれはあんなちゃちいスプーンじゃ無理です。
先日、主人の祖母を訪ねたときにアプリコットのパイを出されたのですが、やはり添えられていたのはスプーン😅
これはタルトではないですが、パイ生地なのでやはりスプーンで切って食べるのはある意味戦いでした 💦
私だけが悪戦苦闘しているのかと思い、チラリと主人を見ると、彼も悪戦苦闘しています 😏
同じくパイを食べていた主人のいとこのPくんの方をチラリ。
彼も奮闘していました。
そのとき、「ほらフランス人だってスプーンじゃ食べにくいんだよ!」と自分だけではないことにちょっと安心感😌
スプーンでグリグリやってる私たちを見て、おばあちゃんが「(スプーンじゃ)食べにくいみたいだね。フォーク持って来るから、スプーンで食べるのやめとき。」と言い、フォークとそしてナイフ🍴まで持ってきてくれました。
私と主人は潔くフォークへのりかえ。
いとこのPくんものりかえるかと思いきや、「ううん、僕は(フォーク)いらない。」と言って、頑張ってスプーンでパイ生地をグリグリ切ってたいらげていました。
とまあ、どうでもいいことだとはわかっていても、「フランス人はなんでケーキをスプーンで食べるんだろう。食べにくくない?」ってついつい思ってしまうんですよね…